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不登校中学生だった私②「小学校中学年〜高学年編」

皆さまこんにちは。Liberスタッフ 田村です。

このブログでは、実際に中学時代、不登校を経験した私が、当時感じていたことやしていたこと、どのようにして学校に復帰していったかなどを数回に渡って投稿しています。

今回はその第2回、小学校中学年〜高学年時代のエピソードです。

第1回をまだ読まれていない方は、ぜひ、第1回からお読みください!


〜小学校中学年・高学年〜


小学校3〜5年生の頃のクラスに、いじめがありました。

特定の女子児童がクラス全員からいじめられているという状況で、正義感が少し強過ぎた当時の私は、一生懸命彼女をいじめから守ろうと一人で奮起しました。

自分から積極的に彼女に声をかけたり、休み時間を一緒に過ごしたり……。

周囲の友人から協力は得られませんでしたが、彼女を庇うことで私自身もいじめの対象になるということもありませんでした。


学校では、道徳の授業や学級会などで、いじめが題材に上ることもありました。しかし、そんな時は決まって、「いじめている人」「いじめられている人」「傍観者」の3者にしか分けられていないことに、強い憤りを感じていました。

私はこんなに頑張っていじめに争っているのに、私の存在はまるで無視され、傍観者の一人として扱われているような気がしたからです。


そして、その頃から私の体調は悪化していきます。

今思うと、当時学校で起こっていたいじめに直面したことによるストレスが原因だったのかもしれません。

今まで経験したことのないような強い吐き気やめまい、すぐにお腹を壊すといった自覚症状に加え、深夜無意識に起き出して「気分が悪い」とパニックになり、母を起こすなど、自分では自覚できない夢遊病的な症状も出始めました。

この時、母は何を言っても目を覚まさない私が怖かったと思います。

一方で、父は、私がパニックを起こしていても、起き出してくることはありませんでした。


元々寝つきが悪い性質の私は、ベッドに入ってから眠りにつくまで2〜3時間かかることも珍しくありませんでした。

寝つきが悪く、深夜も起きてしまうため、結果的に睡眠時間が極端に減り、それに伴って体調不良が引き起こされやすくなり、欠席日数は増えていきます。


今思えば、当時は負のループに陥っていたと感じます。


そしてその頃、あまりに続く体調不良に、ようやく「自律神経失調症」と「起立性調節障害」という診断がつきました。

この診断がついて、私自身はあまり「嫌だ」「恥ずかしい」といった負の感情もなければ、「病名がわかって良かった」という安堵感なども特には感じませんでした。

そして医師には、「特攻薬のような薬はなく、思春期を終えるまではおそらく今の症状と付き合っていかなければいけない」という現実を伝えられました。

それを聞いた時の正直な感想としては、「え〜!長い!」というショックと、「でも、いつか治るの?」という淡い期待の両方が混在していたように記憶しています。


また、自律神経失調症や起立性調節障害だからといって、小学校で特別な配慮をしてもらったことはありませんが、母が学校に私の症状や休みの理由を話す際に、説明しやすくなったという側面はあったかもしれません。


〜当時を振り返って〜


当時は、自分の体調不良と学校で起こっていたいじめが直接的に関係しているとは全く思っていませんでした。

しかし、少し時間が経って振り返ってみると、やはり学校での対人関係のストレスが、体や精神に悪影響を与えていたんだろうと思います。


また、母は、私が起立性調節障害と診断されてから、その症状や特徴を、本を読むなどして勉強してくれていた様子でした。母自身も子ども時代は病弱で、私と同じ様な症状も体験したことがあるため、理解は進みやすかったかもしれません。

私の症状と向き合い、理解しようと努めてくれた母には、当時も今も、とても感謝しています。

一方父は、もともと体もメンタルも丈夫な体育会系三人兄弟の長男。そのため、痩せて学校に行けていない私を見るのは歯痒かったようで、この頃から父と私との会話は少なくなっていきました。


ここまでが私の、小学校中学年〜高学年時代です。

次回は、いよいよ中学時代のお話です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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